絵本『どろんこハリー』のあらすじと感想

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今回ご紹介するのは、今から50年も前に出版された絵本です。
50年も愛され続けるこの絵本を、私は最近子供に読み聞かせをしました。
その感想を添えてレビューします。

絵本紹介



『どろんこハリー』
ジーン・ジオン 文
マーガレット・ブロイ・グレアム 絵
わたなべ しげお 訳

出版社 福音館書店
出版年 1964年

あらすじ

お風呂ぎらいのいたずら犬、ハリーの大冒険
ハリーは、黒いぶちのある白い犬です。なんでも好きですが、お風呂に入ることだけは、だいきらいでした。ある日、お風呂にお湯を入れる音が聞こえてくると、ハリーは体を洗うブラシを口にくわえて逃げだして、ブラシを裏庭に埋めました。それから、家の外に出て行ってしまいます。泥だらけ、すすだらけになったハリーが家に戻っても誰も分かってくれません。がっかりしたハリーが、裏庭でブラシを見つけ出し、わんわん吠えると……。

引用 福音館書店

見どころ

お風呂が大嫌いなハリーは、お風呂に入りたくないがために、
いろんなところを逃げ回り遊びます。
その軽快な絵と豪快に遊び回るハリーの姿は愉快です。
どこか、我が子にも重なる部分もあり、読みながら笑えてました。
嫌なことがあると、衝動的に逃げ出したりといった行動に出るのは、
子供を持つ親ならみなさん共感されることではないでしょうか。
子供たりもハリーの気持ちがわかるからこそ、この絵本は愛され続けているんだなと思いました。

遊びまわって、しまいには泥だらけになって家に帰ってきたハリー。
汚れすぎていて、家族の誰にもハリーだと気づいてもらえません。
こんなに悲しいことはないですよね。
そこで取ったハリーの行動とは?


ハリーの最後の決断に子供たちは何を感じるんでしょうね。

感想

最近この絵本を子供達に読み聞かせをしました。
読んでいる途中、5歳の息子は「あーあ」「泥だらけになっちゃった」
とその後が大変になるという見通しがついているようでした。
そして、最後のオチには納得いったのか、「良かったね」と言っていました。

この絵本を読んで、ハリーは我が子の姿と重なりました。

我が子も、何か嫌なことがあると泣き出したり、その場から逃げだしたり、何かと理由をつけて回避しようとしたりします。
本当にお風呂嫌いのハリーにそっくりです。
そして、散々イヤイヤをしたり、逃げ回りますが、結局は帰ってくるのは親のところ。
それはきっと、ハリーにとっても子供達にとっても、家や家族というのは帰ってくる場所なんですよね。


1番安心できるところ。
自分をいつでも受け入れてくれるところ。
あったかいところ。

日々、何かあっても、帰ってくる家がある。
そんな幸せを改めて感じさせてくれる素敵な絵本です。

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